
本社所在地:東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 霞が関ビルディング29階
設立:2024年(令和6年)1月
代表:代表取締役社長 吉田朋史
業種:自動車販売・買取・車検・整備・鈑金塗装
従業員数:4,131名(2025年6月現在)
部署・役職名:取締役CAO 兼 人事総務部長
ご担当者氏名:阿部 靖枝様
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(取材日:2026年2月)
人材育成の方向性や目指す姿が社内で共有・言語化されておらず、育成の軸が不明確。管理職に求められるマネジメントや育成スキルを体系的に学ぶ機会が不足していることから、組織の底上げを図るためには、まずマネジメント層を強化することが不可欠だった。
複数の研修会社からパソナHRソリューションを選定した理由は、講師への高い信頼感と実績。対話型ワークを通じて受講者が自ら気づきを得る設計により、マネジメントを自分ごととして捉えられる研修を実施。
研修後、対話を重視するマネジメントへの意識変化が見られるようになった。今後は一般社員にも対象を広げ、人を育てる文化を組織全体に定着させることを目指す。また、キャリア形成を支援する文化の醸成にも取り組む。
中古車・新車販売から買取、車検、整備、鈑金塗装まで、車に関するあらゆるサービスを一気通貫で手がける株式会社WECARS。2024年5月に発足した同社は、人材育成を最重要課題の一つとして位置づけてきました。同社は、パソナHRソリューションの管理職研修・リーダー研修を導入し、全国の管理職・次世代リーダー候補あわせて約500名以上が受講しました。
今回、取締役CAO兼人事総務部長の阿部靖枝様に、研修導入の背景から成果、そして今後の展望まで、詳しくお話を伺いました。
阿部氏:中古車・新車の販売を中心に、車の買取、車検、整備、鈑金塗装まで、車に関するサービスを一気通貫で提供しています。地域のお客さまにとって信頼できるパートナーとして、一人一人の理想に合った車選びから、安心のカーライフを支え続けるメンテナンスまで、幅広く対応しています。
阿部氏:取締役CAO兼人事総務部長として、当社の人材育成方針の策定と推進を担っています。個々の社員の成長支援にとどまらず、組織が自律的に成長し続ける仕組みをどう構築するかという、より大きな視点での役割です。当社は2024年5月に発足した会社ですので、人材育成の体系そのものをゼロから設計し直すことが、赴任当初からの大きなテーマでした。
阿部氏:大きく二つありました。一つは、人材育成の方向性が、社内で十分に共有されていなかったことです。何をもって「人を育てる」とするのか、どういう姿を目指すのかという軸が、組織全体で言語化されていなかったのです。
もう一つは、管理職のあり方です。高い営業成績をあげている人材が評価され、管理職に登用されてきました。もちろん、高い営業力は当社の大きな強みです。しかし、管理職としての仕事は営業だけではありません。部下をどうマネジメントするのか、どう育て、モチベートするのかというスキルを体系的に学ぶ機会が、これまでほとんどなかったのです。部下や後輩の気持ちを理解したり、一人一人に合ったフィードバックをしたりするという発想自体が、なかなか育ちにくい環境でしたので、組織の底上げを図るためには、まずマネジメント層を強化することが不可欠だと判断しました。

阿部氏:最大の決め手は、講師への信頼感と前職で実績のある研修会社であったという点でした。グループ会社から出向している人事総務部員が、当社に着任する前にパソナHRソリューションの研修を受講したことがあり、その際の印象が非常に強く残っていたとのことです。そのため、研修を検討するにあたり、パソナHRソリューションが推薦されました。
それまで受けてきた研修は、講師が一方的に内容を伝えていく形式が多かったのですが、パソナHRソリューションの研修は全く違いました。ペアワークやグループワークを通じて参加者同士が対話し、自らが気づきを得る仕組みになっていました。そして、その気づきを得たタイミングで、講師が論理的な裏付けを分かりやすい言葉で示してくれる。一方的に教わるよりはるかに“自分ごと”にできる研修で、退屈だと感じることが一切なかったそうです。だからこそ、WECARSでも同じ講師にお願いしたいと思いました。

阿部氏:他社からもご提案をいただきました。講師の方への信頼感、費用面、そして提案内容の質、これらを総合的に比較検討した上で、パソナHRソリューションに決めました。提案内容が当社の課題をしっかりと踏まえたものであり、「この会社にお任せしたい」という確信につながりました。グループ会社での導入実績がもたらす安心感も、後押しになりましたね。さらに、長年の経験に裏打ちされたカリキュラムの完成度の高さも、大きな評価ポイントでした。
阿部氏:管理職として何を求められているのか、どう行動すべきかを、かみ砕いて説明していただきました。管理職には高度な役割が求められますが、「今すぐ実践できることはこれで、頭の中ではこう考えるとよい」という軸を、具体的に教えていただけたのです。これまでそういった研修を受けたことがない人にも、すんなりと腑に落ちる内容でした。
もう一つの特長は、管理職同士が悩みを共有できる場としての機能です。当社の管理職は、基本的に各店舗の店長や工場長として働いています。一つの店舗に一人という環境ですから、日々の悩みを相談できる相手が身近にいないのが実情です。それが、研修という場で同じ立場の人たちが集まることで「悩んでいるのは自分だけではない」と気づき、管理職同士で悩みを共有したり、講師からアドバイスや問いかけをいただいたりして気づきを得る場にもなりました。
阿部氏:研修の冒頭で講師がおっしゃった「自身の名札をつくる」という言葉が印象に残っています。名札とは、自分の強みを明確に意識するということです。そして自分だけでなく、部下一人一人の名札も作ってあげるよう促していました。部下の良い面を管理職としてしっかりと認識し、そこを伸ばしてあげるのです。数字だけを追いかけていると、どうしても詰めたり叱ったりする方向になりがちですが、人の良いところを見つけようとする視点があれば、自然と褒めることにつながっていきます。
数字ではなく人を見るという、この「名札」という考え方は、これまで数字を上げることこそが仕事だと信じてきた当社の管理職にとって、非常に大きな気づきとなりました。今では会議の場でも「それが君の名札だよ」という言葉が自然に飛び出すほど、社内の共通言語として定着しています。
阿部氏:実は、始まる前は会場が静まり返り全員が緊張してるようでした。慣れない場で身構えていたのだと思います。ところが始まってみると、講師が分かりやすくロジカルに話を展開してくださったので、受講者たちもすぐに“自分ごと”として考えられたようです。研修が終わる頃には、最初の緊張はすっかり和らぎ、店長・工場長同士が和気あいあいと言葉を交わす光景が生まれていました。
阿部氏:リーダー研修では、リーダーシップとフォロワーシップという概念を軸に、日々の業務で意識すべきことを具体的に学べる内容でした。人を巻き込むためには周囲とどのように接することが重要なのかを、参加者自身が納得しながら学べる設計になっていたのが印象的でした。特に印象深かったのは、ビジョンを共有し合うプログラムです。管理職候補として自分のビジョンを真剣に言葉にし、仲間に伝える。大人が真剣にビジョンを語り合うことで、お互いに信頼感が生まれ、仲間意識が高まっていくのを感じました。ビジョンというものを考えてこなかった受講者にとって、将来を言語化する最初のきっかけになったと思います。

リーダー研修風景
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阿部氏:数字に直結するような大きな変化はまだ道半ばですが、風土・文化として確実に変わりつつある手応えがあります。以前は数字だけを追い求めることが当たり前でしたが、研修を通じてコミュニケーションの重要性、一人一人の部下と向き合うことの大切さが腑に落ちたことで、マネジメントスタイルが変わってきた店長が出てきました。
具体的には、店舗の中で定期的に部下と1on1の時間を設けるようになった店長がいます。それは、部下を知ること、対話することの意味を研修で学んだからだと感じています。また、自らの知識を増やそうと、読書など自己研鑽に取り組む管理職も出てきました。
阿部氏:座学に慣れていない管理職から拒否反応が出るのではないかという懸念もあったのですが、ふたを開けてみるとほぼ100%に近い肯定的な評価でした。マイナスの意見はほぼ出なかったのです。特に、「自分が体験したこの研修を、他のメンバーにも受けてほしい」という声が多く寄せられたのが印象的でした。自分が得た学びや気づきを周囲にも広めたいという気持ちは、研修への満足度の高さをよく表していると感じています。
「もっと学びたい」という声に応えるため、パソナHRソリューションに管理職研修の動画も制作していただきました。研修に参加できなかった社員や、改めて内容を確認したい社員が社内でいつでも視聴できるようにしており、学びの機会を継続的に提供する仕組みとして活用しています。

管理職研修で受講者に向けて社長が挨拶をしている様子
阿部氏:個人の力ではなく、組織として勝つために、管理職の役割は非常に重要であり、マネジメント能力の向上は経営レベルで取り組むべき課題だという認識があります。
毎回の研修の冒頭にCEOやCOOが必ずメッセージを送り、研修終了後には参加者一人一人に直接「お疲れさま」と声をかけています。経営層が本気で人材育成を重要視しているということを、言葉ではなく行動で示し続けているのです。それが管理職の背筋を自然と伸ばし、研修への真剣さを引き出していると感じています。
阿部氏:事前の打ち合わせを綿密に行っていただき、当社の成長度合いや変化の状況に合わせた内容を柔軟に組んでいただけるのは、非常に助かっています。当社は新しい組織であり変革の途上であるため、経営幹部の想いも強く「こういうことを伝えたい」「この要素を入れてほしい」という要望が研修のたびに出てきます。そうした細かな要望にも迅速かつ柔軟に対応いただける体制が整っているのは本当に助かります。当社の課題や状況に応じてカリキュラムをオーダーメードで設計してもらえるパソナHRソリューションへの評価は、経営層からも非常に高いです。
阿部氏:カリスマ性があり、参加者全員が引き込まれていました。どんな人にも分かりやすい言葉で語りかけ、座学になじみのない管理職たちも苦痛を感じることなく、有意義な時間として受け取ってもらえました。特定のキーワードやフレーズを軸に話を展開する技術も見事で、「名札」という言葉がそうであるように、研修後も語り継がれる言葉を生み出す力があります。本部のメンバーも研修に参加していましたが、「今まで受けてきたどの研修よりも良かった」という声が届いています。
阿部氏:単発の研修で終わらせるのではなく、「人材の定着」「業務品質の向上」「育成力・組織力の強化」という目標に向けた、体系的な人材育成の仕組みを構築したいと考えています。発足初年度は管理職に特化した研修からスタートし、2年目は次世代のリーダー層にも対象を広げました。次のステップとして、一般社員へも研修の機会を広げ、階層を横断した育成の仕組みを整えていきたいと思っています。それが、管理職の育成にとどまらず、「人を育てる」という文化を組織全体に根付かせることにつながると確信しています。
もう一つ、少し長い視点での話になりますが、キャリアパスを考える文化を育てたいとも思っています。現場の忙しさや目の前のお客さまへの対応に手いっぱいになりやすい職場環境だからこそ、中長期的に自分がどうなりたいかを意識しながら働ける会社にしていきたいのです。
阿部氏:育成力・組織力の強化を広く、そして深く進めていくにあたって、当社の人材がさらに成長するためにどのような研修が有効なのかを、一緒に考え続けてほしいと思っています。会社の状況はその時々で変わりますし、人材が成長すれば、また新たな課題が生まれてくるものです。そうした変化に対して、パソナHRソリューションなら的確に対応してくれるという信頼があります。人材育成のパートナーとして、これからも長く伴走していただけることを期待しています。

阿部氏:人材のことは、自社の中だけで考えていると、どうしても限界があります。当社の場合も、今現在の課題を率直に話しながら、どのような研修が本当に効果的なのかをパソナHRソリューションと一緒に模索できたことが、非常に良かったと感じています。プロの視点から他社の事例や知見を教えていただける点も大きな価値でした。他社がどのような育成プログラムを展開しているかは、なかなか外からは見えないものです。そうした情報を持つ研修会社と相談しながら進めることで、自社だけでは思いつかなかった視点や打ち手に出会えると思います。